【Advanced/Review】今月読んだ漫画/2020年4月『同じ月を見ている』『罪と罰』『大日本天狗党絵詞』『遥かな町へ』
- Naoto

- 2020年5月13日
- 読了時間: 7分
更新日:2022年8月3日
There are English translations of the underlined words below.
[1]
みなさんこんにちはNaoto(尚人)です。
最近ワンパンマンがハリウッドで実写化されるというニュースがあったので、
どんなワンパンマンが見れるかめちゃめちゃ楽しみにしています。
その時は僕もまたワンパンマンの動画を作ろうと思います。
今回は僕が4月に読んだマンガを紹介したいと思います。
みなさんも下のリンク先で見ることができますので ぜひ見てみてください。
[2]
一つ目は「同じ月を見ている」です。
これは土田世紀さんが書いた漫画で、1999年の文化庁メディア芸術祭マンガ部門で優秀賞をとっています。
文化庁メディア芸術祭のサイトを見ていた時にこの漫画を見つけて、表紙に惹かれて読んでみようと思いました。
2005年には実写映画化もされています。
奇跡的なまでにピュアな心の持ち主「ドンちゃん」とその周りの人々を描くヒューマンドラマ的なストーリーです。
「(闇金)ウシジマくん」に出てきためちゃめちゃピュアなキャラクター「竹本」を思い出しました。
そしてウシジマくんと同じく中盤からはヤクザ漫画っぽい側面も出てきます。
ドンのピュアさを見せることによって人間の醜い部分と社会の残酷さを浮き彫りにしているような印象を受けました。
自分を犠牲にして、困っている人を助け、誰も傷つけない
そんな生き方がこの漫画の中でどういう結末をむかえるのか、そしてそこから何を感じ取れるのか、気になる方は是非読んでみてください。
[3]
次は手塚治虫さんの「罪と罰」です。
これはドストエフスキーの小説「罪と罰」を手塚さんが漫画化した作品です。
実は僕はまだ小説の方を読んだことがないんですが、手塚治虫さんの漫画バージョンがあることを最近知ったのでこっちを先に読んでしまいました。
手塚さんの絵の中でもとてもポップな方の絵なので、キャラクターが全体的にとても可愛かったです。
いろいろなカットを組み合わせて映画っぽくしているシーンやカメラを固定して舞台のように見せているシーンからは漫画の新たな可能性を追求し続けている姿勢を感じました。
クライマックスの暴動のシーンは「ウォーリーをさがせ!」状態になっていたので、とても見応えがありました。
あとがきによるとキャラクターの役柄を変えたりしているみたいなので、ぜひオリジナルも読んでみたいと思います。
[4]
次は「大日本天狗党絵詞」です。
これは黒田硫黄さんが書いた漫画で1994年から97年まで連載されていました。
ざっくり言うと、人間に化けている天狗たちの生活と主人公の少女の葛藤や成長が描かれています。
大日本天狗党絵詞はほとんど筆のみで描かれていて、トーンも貼られていないです。
黒田さんの絵を見たことがない方はぜひ下のリンク先で見てほしいです。
ストーリーも予測不可能で説明もなくどんどん進んでいくので、本当に自由に書いているなあと思いながら呼んでいました。
個人的にはこの難解さと自由さは弐瓶勉さんの「バイオメガ」に匹敵すると思いました。
また黒田さんの作品全般に言えることなんですが、コマ割りやアングル、セリフや会話のテンポなどが、クリエイティブでなおかつめちゃめちゃかっこいいです。
語彙力もすごいと思いました。
この物語の中の天狗が何を意味しているのか。終盤ではそれを考えながら読んでいたんですが、社会に順応できない人を表しているのか、天才を表しているのか、それとも革命家を表しているのかわかりませんでしたが、少なくとも僕はこの漫画からは孤高に生きることを肯定しているような印象を受けました。
よくわからなくて、自由で、めちゃめちゃかっこいい漫画を読みたい方はぜひ読んでみてください。
[5]
次は「遥かな町へ」です。
これは谷口ジローさんが描いた漫画で、これも1999年の文化庁メディア芸術祭で優秀賞をとっています。
ウィキペディアによるとヨーロッパでも高く評価されているみたいです。
48歳のおじさんが中学時代にタイムスリップする話で、昭和の古き良き日本を味わえます。
絵がとてもうまくて細かい部分の描き込み方が凄いと思ったんですが、直線が少し無機質すぎる印象も受けてしまいました。
僕の中の昭和のイメージと谷口さんの直線がうまくマッチしなかっただけかもしれないです。
それか、「遥かな町へ」を読む前に黒田硫黄さんの筆で描かれた漫画を読んでいたので、そのせいかもしれないです。
モノローグや主人公本人によるナレーションも多用されていて、小説をそのまま漫画にしたようなスタイルは僕にとってとても新鮮でした。
物語の後半は昭和の闇の部分、戦争と深く関わってきて、戦争を体験した人にしかわからない複雑な気持ちが描かれています。
今月読んだ手塚さんの「罪と罰」では、すべてが歴史に飲み込まれていくような終わり方だったんですが、「遥かな町(へ)」[申し訳ございません]では、歴史に飲み込まれたキャラクターたちのその後の人生が描かれている感じです。
中学生活をポップに描きつつ重いテーマも落とし込んでいるので、海外で評価されているのも納得できる作品でした。
これからも谷口さんの他の作品を集めてみなさんに紹介していきたいと思います。
[6]
今月は「鬼滅の刃」を読まなかったので来月は読もうと思います。
この動画のスクリプトとこの動画で使われた難しい単語や文法のリストも下のリンク先で見ることができますのでぜひ見てみてください。
ではまた次回お会いしましょう。
じゃねー。
[1]
ハリウッド Hollywood
実写(じっしゃ) live-action
~化(か)する make things into~
めちゃめちゃ totally/absolutely
動画(どうが) video
リンク先(さき) linked page
[2]
文化庁(ぶんかちょう) Agency for Cultural Affairs
芸術祭(げいじゅつさい) art festival
部門(ぶもん) department/division
優秀賞(ゆうしゅうしょう) first runner-up/outstanding performance
表紙(ひょうし) front cover
惹かれる(ひかれる) be charmed/be attracted
奇跡的(きせきてき)な miraculous
~までに(N?) to the extent that~
ピュアな pure
持ち主(もちぬし) the owner
描く(えがく) draw/paint/depict
ヒューマンドラマ drama
中盤(ちゅうばん) middle stage
っぽい(N3) -ish/-like
側面(そくめん) side/aspect
~によって(N3) by means of
醜い(みにくい) ugly
残酷(ざんこく)な cruel/brutal/merciless
浮き彫り(うきぼり)にする show clearly/bring out
印象を受ける get the impression
犠牲(ぎせい) sacrifice/victim
困る(こまる) be perplexed/be in trouble
傷つける(きずつける) injure/hurt/wound
結末(けつまつ) end/ending/conclusion
迎える(むかえる) welcome/accept/meet
感じ取る(かんじとる) perceive/sense/feel
気になる be curious/be interested
方(かた) person(polite form)
[3]
罪(つみ) crime/sin
罰(ばつ) punishment/penalty
小説(しょうせつ) novel
先(さき)に earlier/ahead/first
ポップ Pop
全体的(ぜんたいてき)に as a whole
カット cut
組み合わせる(くみあわせる) combine/put together
固定(こてい)する fix/settle
舞台(ぶたい) play/stage/performance
新たな(あらたな) new/fresh
可能性(かのうせい) possibility/potential
追求(ついきゅう)する pursue/seek
~続ける(つづける)(N4) continue to~
姿勢(しせい) attitude/stance/posture
クライマックス climax
暴動(ぼうどう) riot/uprising
ウォーリーをさがせ Where's Wally?
~応え(ごたえ)がある be worth ~ing
あとがき afterword
~によると(N3) according to~
役柄(やくがら) role/part
[4]
天狗(てんぐ) Tengu (long-nosed goblin)
党(とう) (political) party
絵詞(えことば) picture scroll
連載(れんさい)する serialize
ざっくり roughly/briefly
化ける(ばける) take the form of/disguise oneself as
葛藤(かっとう) (psychological) conflict
成長(せいちょう) growth
筆(ふで) writing brush
~のみ(N1) only/alone
トーン screen-tone
貼る/張る(はる) post/paste
予測(よそく) prediction/forecast
不可能(ふかのう)な impossible
どんどん rapidly/faster
個人的(こじんてき)には personally
難解(なんかい)な difficult/abstruse
~に匹敵(ひってき)する be equal to~
全般(ぜんぱん) whole
コマ割り(わり) panel layout
アングル angle
台詞(せりふ) quote/line
テンポ tempo/pace
クリエイティブな creative
なおかつ besides
語彙(ごい) vocabulary
意味(いみ)する mean/signify/indicate
終盤(しゅうばん) final stage[phase]
順応(じゅんのう)する adapt/conform
天才(てんさい) genius/prodigy
革命家(かくめいか) revolutionary
少なくとも(すくなくとも) at least
孤高(ここう) isolation/aloofness/superiority
肯定(こうてい)する affirm/justify
[5]
遥か(はるか)な far/faraway/distant/long ago
評価(ひょうか)する evaluate/rate
中学(ちゅうがく) middle school
時代(じだい) days/age/era
タイムスリップ time travel/time
昭和(しょうわ) Showa era/period
古き良き(ふるきよき) good old
味わう(あじわう) taste/enjoy
細かい(こまかい) subtle/small/detailed
描きこむ(えがきこむ) draw/paint
直線(ちょくせん) straight line
無機質(むきしつ)な inorganic matter/cold/inhuman
マッチする match/go well with
~(の)せい(N3) because of~
モノローグ monologue
主人公(しゅじんこう) protagonist
本人(ほんにん) himself/herself
~による someone’s~/by~
そのまま as it is/like it is
新鮮(しんせん)な fresh/new
後半(こうはん) latter half/second half
闇(やみ) darkness/dark side
関わる(かかわる) have to do with/be concerned with
飲み込む(のみこむ) swallow/gulp down
その後(ご)の subsequent/later
人生(じんせい) (human) life/one’s life
~つつ(N2) while~/ ,~ing
落とし込む(おとしこむ) put into/add/apply
テーマ theme
納得(なっとく)する understand/be convinced/agree
作品(さくひん) work
[6]
スクリプト transcript/script



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